ビールが安売り規制で実売価格値上げへ!

2017年6月1日より、「酒類の公正な取引・販売管理に関するルールの改正」に伴い、缶ビールをはじめとする酒類の安売りが規制されることにより、スーパーやディスカウントストアでの実売価格が上昇しました。

消費者側にとってはただの単なる値上げですが、実のところは割引額の縮小(廉売の中止)によるものであり、缶ビールなどの価格改定とは別の理由で実売価格が上昇しています。

今回は簡単な背景とともに、ネットショッピングの制度やポイントサイトを上手に活用して、実質的に安く買う方法を紹介します。

酒類の公正な取引に関する基準の概要

実売価格が上がった理由を説明しておきます。

国税庁のサイトによると、改正酒税法に関連して以下のとおり記述があります。

酒類販売業者は酒類業者は、次のいずれにも該当する行為を行ってはいけません。

① 正当な理由なく、酒類を総販売原価を下回る価格で継続して販売すること

② 自己又は他の酒類業者の酒類事業に相当程度の影響を及ぼすおそれがある取引をすること

国税庁HP資料

総販売原価を割り込む価格で販売する販売業者に対して、酒類販売免許の取り消しの項目が新設されたことにより、これまで安売り(赤字販売)していた販売店でも安売りができなくなりました。

基準に関しては、酒類が、「酒税の課される財政上重要な物品であること」ならびに「致酔性及び習慣性を有する等、社会的に配慮を要するものであること」が考えのもとになっており、総販売原価に対して利潤を加えた価格での販売が好ましいということが述べられています。

ニュースなどの報道によると1~2割販売価格が上昇する店もあるとのことです。

ビールの値上げ後の実売価格

「アサヒスーパードライ350ml」をもとに価格を考えてみます。
(記事作成時の価格での検討です)

報道されている情報や、ネットの情報などをまとめると、実売価格の値上げ直後の段階では1本あたり税込み200円~220円ほどで販売されているようです。

コンビニだと224円や227円といったところもあったので、もう少し高いほうで価格が揃ってきてもおかしくないと思います。

ネットで購入する場合の価格に関して調査してみました。(送料の影響を抑えるため2ケースでの比較)

購入先 2ケース(48本)の価格 1本あたり価格
amazon 10360円(amazonの販売商品) 216円
SEIYU.com 10018円 209円
なんでも酒やカクヤス 10000円 208円
やまや 9420円 196円
イオン 9744円 203円
LOHACO 10062円 210円
楽天市場 9504円(ポイント2倍) 198円
Yahoo!ショッピング 9360円(大阪)9450円(東京) 195~197円

※価格は税込みかつ送料や手数料を含めた金額。
※なんでも酒やカクヤスは、楽天市場でも同価格+送料で販売。

店頭では、実売価格の値上げ前は税抜き3桁での販売も行われてたということなので、1本あたり180円を切る価格だったものが、1本あたり20円~40円近い値上げになっているようです。

店頭でも1箱5000円前後が販売相場になっている模様で、ネットの場合若干の価格差はありますが、多くの場合2ケースのまとめ買いは必要になってきますが、送料を含めて同じような価格で購入可能になっています。

自社サイトのやまやは分かるとして、Yahoo!ショッピング、楽天市場でも2ケース10000円以下で販売しているところもあり、実売価格の値上げにより、ネットでのまとめ買いのお得さが増してきているように感じます。

ネットで上手に安く買う方法

今回の酒類の安売り規制により、販売価格の差が小さくなるので、セール品や格安販売による節約はあまり期待できなくなってしまいました。

一方で、安く買うためには、購入方法を工夫することがこれまで以上に効果的かつ重要になったということができます。

上手な買い方の1つに、Yahoo!ショッピングや楽天市場のまとめ買いがあります。

もちろん、ある程度のまとまった支出は必要ですが、うまく販売サイトのポイント制度を利用することで安く買おうことができます。楽天市場での買い物を例に紹介していきます。

楽天市場では記事作成時点において、10近い店舗で2ケースが送料込みで10000円以下で販売されています。

ゆえに、まとめ買いで最大ポイント10倍になる「お買い物マラソン」に合わせてうまくまとめ買いすれば、とってもお得に買うことが可能になります。

スーパードライだけで10店舗買い回りもできますが、ここでは2ケース1万円ちょうどの商品がいくら安くなるかという観点で考えていきます。

お買い物マラソン10店舗買い回りで10%還元

楽天市場の場合、月に1回開催されるお買い物マラソン/楽天スーパーセール期間中にまとめ買いすることで、買い回りにより最大で+9%のポイントが還元されます。

元々の1%と合わせて、まとめ買いするだけで10%・1000円引き、実質9000円で購入できるという計算になります。

10万円資金を投入して、極端な話全部違う店舗で購入する方法もあれば、一部は普段購入する日用品や、洋服などともに買う方法もあります。

商品数が10点に満たなくても、5万円ほどの購入金額があれば、楽天スーパーDEALの1000円送料無料・40~50%還元の商品(5点前後)が実質無料(楽天スーパーDEALによるポイント還元約500ポイント+お買い物マラソン500ポイント)で購入できるので、買い回り金額・店舗数が少なくても10%に近い還元を受けることが可能です。

参考:楽天お買い物マラソン・スーパーSaleでお得に買い物する方法

その他の割引制度で合計20%還元に

その他、楽天市場でのお買い物にはいくつか安く買うための仕組みがあり、うまく利用すればベースの還元率が20%と考えることも可能です。

内訳を表に整理します。

項目 制度ごとの還元率 還元率の累計
通常購入 1% 1%
お買い物マラソン +9% 10%
SPUプログラム +6% 16%
ポンカンキャンペーン +3% 19%
ハピタス
(ポイントサイト)
+1% 20%
その他 楽天プレミアム、イーグルス勝利など期間・店舗限定で還元率up有

各制度をうまく使いこなし、還元率が最大となる場合、合計で20%還元すなはち、10000円のものが8000円ほどで購入できるということになります。

この時350mlのビール1本あたりの価格は167円となるので、ネットの販売価格と比較すると30~40円ほど安く購入できるという結果になりました。

楽天市場の場合、2ケース1万円未満で販売する店舗もいくつかあったので、1本あたりの価格はさらに安くなる場合があります。

いずれにせよ、店頭販売では実現しにくい価格になると思われるので、ネットを使ってビールをはじめとした酒類を安く買いたい場合には買い方を工夫してみてはいかがでしょうか。

今回紹介したハピタスというポイントサイトはこちらから登録可能です。

日々の生活にhappyをプラスする|ハピタス

なお今回紹介した方法は、そのまま家電などの購入にも活用できるので、お酒以外でもまとめ買いで安く購入したい場合には、以下の記事も参考にしてみて下さい。

参考:ネットショップ活用で新品家電を実質最安値で購入する方法!

<関連記事>

ネット通販での買い物を行う際、Amazonか楽天市場を選ぶ方は多いと思います。 両サイトでの販売価格が同じ場合、割引・ポイントなどを考慮すると楽天市場で買い物のほうが実質的に