ネット副業の中でも、比較的利益を得やすいと人気なのが、せどり・転売です。
そのため、コンサル・塾を募集している方も多数見かけるようになり、Youtubeにも日々誰かしらの動画が投稿されています。
今回は代金が高額になることも多い、せどり・転売に関するコンサル・塾の見分け方について紹介します。
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自身がコンサルを受けた経験とその内容
自身も古物商になりたての頃、副業規模でよくある「せどり・転売」ではありませんが、実際にお金を支払って中古品の仕入れ方を、現役の古物商の方からマンツーマン指導で学んだことがあります。
たまたま教えてもらえたということもありますが、今現在WebサイトやYoutube動画で募集されていることとは異なる部分も多いので、要点を紹介します。
<学んだこと>
・古物市場での仕入れ方(相場観)、仕入れ先
・出品方法(撮影方法)、画像編集や出品ツールの活用法
<要求されたこと>
・古物商許可
・仕入れ資金
・商品運搬用の車(現物仕入れのため)
<指導を受ける際に確認したこと>
・指導者の出品・販売実績(および古物商資格)
・指導を受ける内容および指導料金設定
⇒指導での拘束時間をもとに設定
・商品の原価率や仕入れの再現性、教えてもらえる理由
最終的に自身で教えていただいたことを実践し、収益を得られるかを考慮したうえで、指導を受けることになりました。
また、儲ける方法を教えてくれるには何かしらの理由・思惑があると思っていたので、「教えてもらえる理由」は、教わる前に一番気になっていた部分でした。
自身が教わることができたのは、指導者自身が、作業量・資金力ではカバーできない量の商品を仕入れ可能な状況で、人を増やして組織化するつもりがないことが主な理由でしたが、ネット仕入れを中心に仕入れを教えることで自分自身の利益が減ってしまうこともあり、古物商として中古品売買で生計を立てている方の場合、あまり積極的に他人にせどり・転売手法を教えたがらない傾向にあるように思います。
(もちろん中古品売買自体では生計を立てていない方、知識のない方からコンサル代金等を巻き上げることを目的にしている場合はこの限りではありません)
せどり・転売に関する資格と主催者について
「せどり・転売」の中でも、ネットショップ・リサイクル店・家電量販店などの小売店で購入したものを、Amazonで販売する形式の「せどり・転売」をメインにしている主催者に対象を絞って考えた場合、いくつかわかりやすいコンサル・塾の内容を判断するポイントがあります。
自身の経験や、資格等をもとに判断材料となる項目を紹介していきます。
古物商許可(取得予定)が必須かどうか
「せどり・転売」を行うにあたり、コンサル生単独で古物市場へ出向く場合を除き、仕入れだけを行うのであれば古物商許可は必要ありません。
一方で、市販されているものを仕入れ販売して利益を得ることを目的とする場合、原則として古物商許可が必要になります。
なので、「せどり・転売」に関するコンサル・塾を受けて古物売買で稼ぐには、古物商許可がないと法的にはNGとなります。(もちろんなくても物理的には実践できますが。。。)
ゆえにこの点を踏まえて、自身はネット上で募集している「せどり・転売」に関するコンサル・塾や、Youtube動画で情報発信している方々の信ぴょう性を判断する際、この点で見分けしています。
「古物商許可が必要ないこと」≒「実力・指導力がないこと」ですが、古物商許可が必要なく募集を行っている場合、コンサル・塾の主催者側の利益が最優先され、内容が伴わなかったり・詐欺的と悪評が出回ることが多いように感じます。
<参考記事>
せどり・転売での古物商資格|ヤフオク・アマゾンでも必要になる場合と効果
新品商品の取り扱いと規制に対する見解
特にAmazonを中心に販売される方に多いのが、ネットショップ・小売店で新品として市販された商品、リサイクル店などでも未使用未開封のままの状態の商品で、厳密にいえば中古品であるものを新品として出品して利益を得るというもの。
「新品せどり」と言われることもありますが、新品の商品を小売で買って転売しているだけであり、一度転売のために買った時点ですでに未使用未開封でも中古品(古物)となります。
例えば新品家電で考えるとわかりやすいですが、本来であれば仕入れの時点でメーカー1年保証が開始されますが、Amazonで新品として再度転売すれば、また転売時からメーカー保証が1年が開始・・・と矛盾が起こってしまいます。
以前であれば中古品を新品として出品して利益を得るという方法が十分通用したのですが、2017年9月の規約変更で、中古品の新品への偽装禁止が規約に明記されるようになりました。
せどり業界では「新品規制」と騒ぎになっていたようですが、本質は「厳密には中古品となるものを新品として出品禁止」というもの。
規制の時期にこぞってブログや動画を投稿したせどり屋さんが多くいましたが、せどり屋さん自身に都合の良い解説を行っているものが大多数でした。
この点と古物商資格に関する考えの部分を踏まえると、簡単に切り捨てできるコンサル・塾は少なくありません。
<参考記事>
主催者側の現在の販売実績・販売サイトについて
せどりブログや動画では、月商300万円だとか、月利100万円だとか見栄えの良い数字が並んでいることも少なくありません。
必ずしも嘘ばかりではないのですが、過去の実績だったり、一時的な実績を誇張している場合もあり、現在ではライバル多数や環境の変化で、通用しにくくなった方法を教えてようとしている場合があります。
自身が主催者について調べると、主催者自身の出品・販売実績があまりなかったり、すでに転売を引退しているようしかみえない主催者もおられます。
なので、お金を払って学ぶのであれば、申し込みまでに主催者が信頼たる人物であるか十分に調査することをお勧めします。
調べるうえで実績がわかるのが、実際に商品を販売しているアカウントの出品・販売状況や、主催者側の拠点の在庫の状況を見せてもらうことで、機会があれば仕入れの様子や、在庫を出荷したり納品する際の様子まで踏まえて、相手の実力を判断するくらいがちょうどよいのではないでしょうか。
詐欺的なものや内容が薄いものが多い
ここまで見分ける方法を紹介しましたが、自身が「せどり・転売」に関するコンサル・塾に対して思うのは、詐欺的であったり内容が薄いなど信頼性に欠けるものが多くあるということです。
転売でも稼げることは稼げるのかもしれませんが、転売自体で稼ぐ方は従業員を雇って規模を拡大して収益を上げるように思うので、コンサル・塾は主催者側が稼ぐことを目的に開催されている側面が大きいように思います。
情報商材の流れをくむものや、嘘によりだます形で主催者側が収益をあげて逮捕に至った事例もあり、まともかつ有益なコンサル・塾を見抜くのは意外と難しいように思います。
コンサル・塾に入った結果、生徒自身が稼げるかどうかは費用とはまた別の問題で、基本的には学んだ側がどう実践して稼ぐかが重要となりますので、コンサル・塾の内容が金額に対して妥当であるかは十分に吟味が必要となります。
短期間で大した内容でもないのに30万円といったものも存在するようですので、仕入れと同じく、自分自身の判断で見分けるようにしてください。
自身は拘束時間にもよりますが、1回あたり2,3万~数万円まで、あるいは最低限の人件費+成果に応じた報酬が妥当なように思い、いくらやる気が必要といえども、最初から内容もあいまいなまま10万、20万といった高額な費用は不要のように感じます。
<参考記事>
ネットで多少利益の取れる仕入れ法
最後に、上記の見分け方だけでは判断材料として不足する部分もあると思うので、初心者でも努力次第では多少利益の取れる仕入れ方を少しだけ簡単に解説します。
楽天市場やYahoo!ショッピングのセール活用
楽天市場やYahoo!の買い回りセールを活用し、様々なポイントキャンペーンを組み合わせると、購入する商品に対するポイント還元が20%、30%となることがあります。
ここで獲得できるポイントを丸々値引きと考えると、実質的には販売価格に対し2割、3割安く仕入れられることになり、利益が出せる商品が見つかりやすくなります。
ヤフオク!のキャンペーン(毎日/日曜くじ等)利用
ヤフオクでも価格差をとれる商品はありますが、競争も激しいため見つけて落札することは簡単ではありません。
一方でヤフオクでここ最近頻繁に開催しているキャンペーンを活用できれば、利益が取れる商品が見つかる機会が増えてきます。
代表的なのが当選結果に応じて、落札金額に対する一定割合でTポイント還元してくれる毎日くじ/日曜くじで、くじ引き次第では最大で落札金額の100%還元となり、実質無料で商品を購入できる場合もあります。(上限:1日当たり落札金額3万円分まで)
5のつく日キャンペーンと合わせれば、くじ引き次第ではありますが、15%、20%、25%還元付近は現実的に期待できる数値で、先ほどの楽天市場やYahoo!ショッピングと同じように考えて、利益が取れる商品を見つけることが可能です。
キャンペーンにちょうど合わせた商品を考えると、回転もよく値崩れも少ないゲーム機はお勧めの1つです。
dショッピングデーでのポイント20倍の活用
こちらも基本的な考えは楽天市場やYahoo!ショッピングと同じですが、dショッピングでは毎月20日に利用することで、ポイントが20倍になります。(ジョーシンなど一部利用先はポイント支払い分のみ)
毎月20日のdショッピングデーはポイント20倍!お酒や飲料の購入にもおすすめ
加えて、d払いの買い回りキャンペーン時やセール品を狙うなどすれば、ポイント倍率がさらに上がったり、通常より安く購入できる場合があるので、利益が取れるケースが出てきます。
普段はあまりお得ではないかもしれませんが、毎月20日は注目のサイトとなります。
d払いの買い回りセール×メルカリ等
年に3回あるのがd払い(旧dケータイ払い)の買い回りセールで、2017年末にはメルカリでのdポイント還元率が最大30%、直近の2018年春でもポイント還元率が最大18%となっていました。
メルカリの手数料は10%なので、d払い買い回りセール時の還元率を最大化することが条件とはなりますが、送料分くらいの上乗せで再販できる商品を見つけることができれば、商品価格に対して数%の利益を得ることは比較的容易です。
キャンペーンがお得!dケータイ払いプラス(d払い)のおすすめ利用法
同じくフリマアプリの新ラクマ(旧フリル)では、2018年5月時点で手数料がかからないことから、クーポン利用(3%割引)、楽天ペイ(キャンペーン活用時:最大約4%還元)を組み合わせることで、同じく数%程度の利益を得ることは難しくありません。
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毎月平均して1~2万円程度でよろしければ、コンサル・塾に頼らずとも自分自身で稼ぎ出すことも可能ではありますが、値下がりリスクや、労力に見合った収入が見込めないこともあります。
また、せどりはリサイクルショップなどと比較しても薄利となりがちな稼ぎ方なので、副業規模ではあまり稼げないという判断も間違いではないと思います。
ここで紹介した内容を実践することを推奨するわけではありませんが、いきなり「コンサル・塾」に参加するのではなく、多少なりとも自力で安く買う方法を考えるうえでの参考にしてもらえればと思います。
まとめ
せどり・転売人気に伴い、見かけることが多くなったコンサル・塾の見分け方について紹介しました。
実践するのはあくまでも自分自身ですので、指導いただける内容、指導者の実力・実績を踏まえたうえで、必要な場合は依頼・参加をするようにしてください。
必ずしも高い代金は必要なく、また代金に見合ったコンサル・塾ではないことも多いので、ご注意ください。